卒業生紹介


葛本 康彰

京都教育大学教育学部卒
京都精華大学芸術研究科在籍

劇団「劇団」に舞台美術・舞台監督として所属。

作品紹介作品紹介

2008年 8月下旬
北海道は大雪山を旭川に向けて自転車で走行中。曇天の中、峠の直前で視界が開け一面の樹海を目の当たりにする。眼下一面の樹海の向こうから自分がやって来たことは実感がなく、言いようもない恐怖感でぞくっとした。

何かをつくり始める動機も続ける理由も人それぞれのもので、自分の場合こういう体験のために今も続けようとしているのだと思います。
既製品にあふれ、よくできた日常生活の中で、自分の意思で素材との関係を築くものとして彫刻をしています。
それは自分で取り決めた特別な関係でもあり、大きな秩序や環境の中の普通の関係でもあります。
見知らぬところに行くことも、たまたまの人の縁も、自分の日常を少しずらして何かしらの関係を見直す機会だから、ものをつくるにも生きるにも大切なものです。
高校生当時の自分にとって「つくること」の中身はほとんどつくるしかなく、さんかく工房で時間をかけてものを見、思うことを話すうち、「つくること」自体について考えるようになったように思います。中身というよりも容れ物そのもののような自分のものの見方に気づかされ、また育てられてきたように感じます。

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